解体の歴史[1]ああ!巨大なビルが一瞬に! 爆破解体はエンターテインメントだ!

4万人もの大観衆の前で琵琶湖の幽霊ホテル爆破解体!

大きな建物が一瞬で崩落する爆破解体

爆破解体という言葉を聞いたことはありますか。高層ビルなど大型の建造物を解体するときに、爆薬を使うことを指します。映像で見たことがある方も多いのではないでしょうか。大きな建物が一瞬で崩落する。まるで映画のシーンのようなその大迫力は、人々を魅了するようで、見物人も数多く集まります。ショーとして、注目を集める一大イベントでもあるようです。

危険性も大きい爆破解体

アメリカなどの欧米諸国では多くの事例があるのですが、日本では大型の爆破解体はわずかに2例があるだけです。法律的な面から規制されているためですが、確かに危険性も大きく、欧米では飛散したコンクリート片が見物人の頭を直撃して亡くなったこともあるという記録もあります。

通称幽霊ホテルと呼ばれていた廃墟の爆破解体

日本での2例のうち、1992年に実施されたのが、琵琶湖畔に建っていた「木ノ岡レイクサイドホテル」でした。30年以上も前のことです。通称幽霊ホテルと呼ばれていた廃墟で、このときはなんと4万人もの大観衆が集まったと当時の新聞記事が伝えています。しかも、この一部始終を特集したテレビ番組まで制作されています。関心の高さがうかがえるエピソードです。

世界的にも高い評価を受ける日本の解体工法

これを最後に、日本では大型建造物の爆破解体は行われていませんが、たとえば鹿島建設のだるま落とし工法をはじめとして、各大手ゼネコンでは独自の解体工法の開発に取り組み、赤坂プリンスホテルなど有名な建造物の解体に活かされています。そして、各社の生み出した工法は、世界的にも高い評価を受けているようです。

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