広島・安芸太田で広がる古民家再生〜住まいは、もう一度生まれ変わる〜

広島県の安芸太田町は、県内でも人口減少率が高い地域の一つとされています。

そのため町では、移住や子育て支援に力を入れ、さまざまな支援策を用意しています。
たとえば、新築住宅購入で100万円が支給される制度（※1）など、地域の活性化に積極的に取り組んでいます。

空き家バンクの運営もその一つです。
「マイホームを探しているが、広島市内では価格が高くて手が出ない」という方々が、空き家バンクの物件情報を活用しています。
安芸太田町は、広島市内と比べて土地や中古物件が手頃で、しかも広島市街地から車で約1時間。高速道路を使えば広島ICから30分程度で通勤も可能な好立地です。
さらに、四季折々の豊かな自然の中で暮らせるという大きな魅力があり、子育て環境を求めて移住してくる若いご夫婦も増えています。

また、町内には古い住宅が多く、宿泊施設やカフェなどに改修し、町に活気を取り戻そうという動きも活発です。
例えば、古民家を活用した「泊まれるBAR」のプロジェクトなど、若いメンバーが中心となり、地域を盛り上げています。
このように安芸太田町では、古民家のリノベーションによって新しい可能性が広がり、行政としても支援策が充実しています。
空き家を所有する皆さんは、古民家の価値を活かす意味でも、再生を検討してみてはいかがでしょうか。

※1：ブログ作成時点で安芸太田町の公式サイトに記載された情報です。詳細は必ず町にお問い合わせください。

古民家リノベーションを考えるとき、まず気になるのは費用でしょう。

ただし、立地や建物の状態、施工内容によって大きく異なります。施工業者ごとの価格差もあるため、事前の見積もりは必須です。

一例として、築50年の古民家をリノベーションする場合：

•内装のみの改修なら 200万円～500万円程度
•耐震補強・断熱改修を含む本格的なリノベーションでは 1,000万円以上
•間取り変更や設備入れ替えを含む全面改修なら 1,500万円以上 になることもあります。

工事の目安としては、

•基礎補強工事：100万円～300万円
•屋根修繕：50万円～200万円
•内装リフォーム：200万円～500万円
•断熱改修：窓・壁で数十万円単位の追加費用

住居用なのか、移住者向け賃貸なのか、カフェや民泊などの事業用なのか――
完成後の用途を明確にすることで、無駄のない計画が立てられます。

古民家では、シロアリ対策が非常に重要です。木造住宅は被害を受けやすく、定期的な防蟻処理が欠かせません。

また、断熱性・耐震性の不足も大きな課題です。これらを改善するための工事はほぼ必須と考えましょう。

安芸太田町の「住宅改修助成金交付制度」（※2）をはじめ、広島県内ではリノベーション向けの補助制度が各自治体で用意されています。
補助金の対象には、耐震改修、エコリフォーム、省エネ対策、文化財保護などが含まれる場合が多く、条件を満たせば数十万円～数百万円の補助を受けられることもあります。
詳しくは、必ず市町村の窓口にお問い合わせください。

※2：詳細は安芸太田町公式サイトをご確認ください。

再生が難しい場合には、解体・撤去などプロならではの提案も可能です。 お気軽にご相談ください。