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コーヒーを知れば、もっとおいしくなる!起源・文化・未来
毎日のように楽しんでいるコーヒーの起源や生産国、消費国のこと、そして最近マスコミでも取り上げられている「コーヒー2050年問題」など、コーヒーに関するさまざまなお話をしていきましょう。
もともと野生の木だったコーヒーが、なぜ人に飲まれるようになったのか、気になりませんか?
コーヒーの起源については諸説ありますが、特に有名なのが**「シーク・オマールの伝説」と「カルディの伝説」**です。
シーク・オマールの伝説
イスラム教の聖職者シーク・オマールは、病気にかかったモカ王の娘を祈祷で治癒しました。しかし、娘の美しさに恋をしてしまい、王の怒りを買って山へ追放されてしまいます。空腹をしのぐために小鳥がさえずる木の枝を手に取ると、そこには赤い実が。その実を食べると、とてもおいしく、煮出してスープを作ると気分爽快になりました。この不思議な飲み物の噂は町へ広がり、オマールは町へ戻ることを許されたそうです。
カルディの伝説
アラビア人の山羊飼い・カルディがエチオピアの草原で放牧していたある日、山羊が楽しそうに飛び跳ねているのを目にしました。調べてみると、山羊は赤い実を食べていたのです。カルディも食べてみると、気分がとても良くなりました。これを見たイスラム教の僧侶が赤い実を僧院に持ち帰り、仲間の僧侶たちに振る舞ったところ、眠気も取れると大好評。こうして、コーヒーは魔法の豆として密かに愛されるようになったのです。
このように、コーヒーの起源にはさまざまな説がありますが、多くの記録では薬として利用されていたことが分かっています。つまり、コーヒーは「おいしい良薬」だったのです。
さて、世界では1日にどれくらいのコーヒーが飲まれているかご存じですか?
なんと、約25億杯が消費されているそうです!
では、世界のコーヒー消費ランキングを見てみましょう。
日本は世界第4位の消費国となっており、私たちがいかにコーヒーを日常的に楽しんでいるかが分かります。
さらに、一人当たりの年間消費量を見てみると、
• 1位:ノルウェー(8.3kg)
• 世界平均(3.31kg)
• 日本(3.4kg)
日本は世界平均を上回る消費量となっています。国別で見ると、EUの中ではドイツが最も多くのコーヒーを飲んでいるそうです。
消費国の話題に触れたところで、次はコーヒーの生産国についてもご紹介しましょう。
コーヒーの代表的な生産国は、ブラジル、コロンビア、エチオピア、ベトナム。
1. ブラジル /世界最大の生産国。総生産量の約3分の1を占め、高品質なアラビカ種を生産。
2. コロンビア/標高が高い地域での栽培により、風味豊かなアラビカ種が生産される。
3. エチオピア/コーヒー発祥の地とされ、独特な風味と香りのあるコーヒーを生産。
4. ベトナム/ロブスタ種の生産量世界1位。戦後の政府支援によって急成長し、現在は世界第2位の生産国。
世界各国には、それぞれ独自のコーヒー文化があります。
• アメリカ/サードウェーブコーヒーが流行し、スペシャルティコーヒーが人気。
• イタリア/エスプレッソ文化が根付き、カプチーノやマキアートが楽しまれる。
• フランス/カフェ文化が有名で、カフェ・オ・レが定番。
• 日本/缶コーヒーの発展や、多彩なコーヒー文化が特徴的。
しかし、2050年にはコーヒーが飲めなくなる可能性があるといわれています。
気候変動によって、コーヒーの栽培適地が50%減少し、特にブラジルやベトナムの生産地域では深刻な影響が予測されています。
このままでは、コーヒーの価格が高騰し、入手困難になる可能性も。
コーヒーを未来に残すために、世界ではさまざまな取り組みが始まっています。私たち一人ひとりも、この問題に目を向けることが大切です。