2024.12.15

冬、救急車を要請!などという事態にならないために。

寒暖差の危険と、救急車の本来の役割を考える。

冬は寒暖差が大きくなる季節です。

急激な温度変化は、心筋梗塞や脳出血など、命の危険を招く要因とされています。

急な体調の悪化……そんな緊急時に頼りになるのが救急車です。しかし、この救急車が安易に利用されることで、症状の重い人をスムーズに搬送できない状況が懸念されています。
今回は、そんな救急車にまつわるお話です。

とんでもない理由で救急車が無駄に出動している。

令和5年の1年間で、救急車の出動件数は全国でどれくらいあったと思いますか。

その数はなんと約764万件。搬送された人は約664万人で、これは過去最多だそうです。ここ10年ほどの推移を見ると、徐々に増加してきたものの、一時的にコロナ禍で減少しました。しかし、コロナが終息し、人々の活動が活発になった令和4年以降、再び増加し、昨年は過去最多を記録しました。

その中には4割以上の軽症者が含まれているとのこと。ここでいう軽症とは、入院治療の必要がない状態を指し、つまり緊急性がないということです。このようなケースが原因で、本当に緊急性が高い人の搬送が遅れる事態が生まれています。中には「タクシーが捕まらなかったから」「救急車は無料だから」「交通手段がないから」といった理由で救急車を要請するケースもあり、こうした不適正利用が年々増加しているのです。

ちなみに広島市では、令和5年の救急車出動件数は7万2,818件で、7分に1件のペース。出動件数の増加に伴い、現場到着までの時間も長くなっています。このままでは、救える命が救えなくなる危険性があります。では、救急車を要請すべきか否か、そのポイントはどこにあるのでしょうか。

救急車を呼ぶべきか迷ったら。救急安心センターの活用を。

政府広報では、大人と子どもに分けて「こんな時はすぐに119番を!」と具体的な症状を紹介しています。

例えば、大人の場合は、

・意識がない ・ぐったりしている ・けいれんが止まらない ・大量の出血を伴うケガ ・冷や汗を伴う強い吐き気

などです。これらは子どもにも共通していますが、さらに「虫に刺されてじんましんが出た」「顔色が悪い」といった実例も挙げています。

こうした分かりやすい症状であれば、すぐに119番を!となりますが、素人では判断が難しい場合もあります。そんな時には「救急安心センター」が頼りになります。

「救急安心センター」は、急な病気やケガに際し、「救急車を呼ぶべきか」「病院に行ったほうが良いか」など迷った時に利用できる電話相談窓口です。看護師などの資格を持つ相談員が対応し、適切なアドバイスをしてくれます。緊急性が高いと判断された場合には、119番に転送して救急車要請を支援してくれることもあります。

いざという時に備え、ぜひ活用したいですね。

※全国共通番号は「#7119」。
※広島県では庄原市と大崎上島を除く県内市町で利用可能です。

部屋を暖かくすると死亡率が減る?

冬の厳しい寒さは、寒暖差を引き起こし、体調を急変させる原因になることは多くの人がご存知でしょう。

NHK「クローズアップ現代」では、冬の室温と死亡率増加の因果関係について興味深いデータが紹介されていました。

都道府県別の数値によると、リビングの室温が最も暖かいのは19.8℃の北海道。逆に最も寒いのは13.1℃の香川県でした。死亡率増加の数値では、北海道が約10%で最も低く、栃木県が約25%、香川県が約21%と最も高い結果に。寒い地域ほど部屋を暖かく保っていることが背景にあるのでしょう。

ちなみに、WHO(世界保健機関)は冬の最低室温を18度以上にすることを強く勧告しています。冬を安心して過ごすためには、部屋を暖かくすることが正解のようです。

クリンプロで清々しい新年を迎えましょう

年末年始を目前に控え、大掃除に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。

以前、このブログでも、大掃除中の大ケガが原因で死亡事故が起きるケースがあるとお伝えしました。救急車要請のリスクを避けるためにも、今年はプロフェッショナルに依頼してみてはいかがでしょう。しかも、住まいが見違えるほどきれいになります。

クリンプロの高い技術力で、清々しい新年を迎えましょう。

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