お困りですか?お墓参りと掃除のお話 第二回

お墓参り、墓掃除の代行、
いずれ、スタンダードになるかも。

広島の皆さんには、おなじみの盆燈籠(ぼんとうろ)。

お盆の季節ともなると、そこかしこに色鮮やかな盆燈籠が飾られ、広島の市町を彩ります。

しかし、広島に限らず、以前のようにお墓参りが家族全員の厳かな行事という意識は、変わりつつあるようです。
そこでクローズアップされているのが、墓掃除やお墓参りの代行(以降、墓代行サービス)。
では、実際にどんなメリットがあるのでしょうか。

広島の夏、お盆、盆燈籠、原爆の日。

広島のお盆は、毎年8月13日から8月15日となっていますが、まれに、16日までとすることもあるようです。

この時期にお墓参りを済ませる方も多いことでしょう。同時に、8月6日、原爆の日にお墓参りをする方も数多くいらっしゃいます。まさに、広島がほかの地域と大きく異なる点と言えるでしょう。
その一方で、前述の盆灯籠も、広島独特の夏の風物詩、お盆の風習です。竹や色紙でアサガオの型を作り、墓に供えるというもの。一説によると、浄土真宗本願寺派の安芸門徒の信徒たちが広めたとされています。広島の約8割の皆さんが、浄土真宗の信徒ということからも、信ぴょう性が高いと言える説なのかもしれません。そして、第二次世界大戦後、浄土真宗に限らず、ひとつの風習として広島各地に広がっていったそうです。
そんないにしえの記憶が息づく広島にも、墓掃除やお墓参りの代行業者が数多くあります。裏を返せば、ニーズがあるということ。これも時代の流れというものでしょうか。

あなたはお墓参り、墓掃除を代行業者に依頼する?

墓代行サービスについてのアンケートを実施した結果があります。

それによると、5割以上の人が利用したくないと答える一方、3割以上の人が定期的に利用したい。あるいはどうしても都合のつかない時には利用したいと答えています。
利用したくないと考える方は、先祖代々守ってきた墓を、家族や親族ではない人々に託すことに抵抗があるのかもしれません。
しかし、3割を超える皆さんが使ってみたいと考えています。これは、暮らす場所とは距離的に離れた場所に墓があるなど、仕方のない事情もあるようです。
さて、皆さんは、墓代行のサービスメニューをご存じですか。一般的には、お墓参り前後の写真撮影、お供え物・花の交換、そして墓の掃除となっています。このサービスについては、利用してみたいと考える方のうち、約6割の皆さんが墓の清掃サービスを、約4割の皆さんが線香と供花サービスを、利用してみたいと答えています。皆さんは、いかがですか。
高齢となって、お墓参りが体力的にきつくなってきた。だからといって、そのまま放置することはできない。そんなニーズに応えるのが、お墓参り、墓掃除の代行というサービスです。今年行われた、墓の改葬や墓じまいに関する調査では、墓が遠方にある、墓の継承者がいないということが、検討理由の上位を占めていました。
人口減少などが今後加速すると、墓じまいはもちろん、墓掃除の代行サービスへ、ますます依存度が高まるのではないでしょうか。

墓を守り続ける。そのパートナーになる可能性

お盆に限らず、一年の節目節目に、日本人はお墓参りを行ってきました。

その習慣が変わり始めているのは、皆さんも身近に実感されているのではないでしょうか。
そう遠くない将来、墓代行サービスへ依頼するかもしれないと考える方も、少ないわけではないと想像できます。
利用者の方からは、墓石の黒ずみまできれいに消えるなど、プロならではのスキルと経験で、墓は見違えるようになったという声も聞きます。一般の人々では、もちろん、そこまで完璧に掃除することは難しいでしょう。
墓代行サービスのアンケートからは、初めてサービスを利用する場合、やはり多くの皆さんに抵抗があることがうかがえます。家族親族で墓を清めて、花や線香、供え物を捧げて、そしてご先祖様に手をあわせるべき。そんな意識が根強いこともわかります。その一方で、利用した方には、先祖の墓を守っていく重荷が降りたようだという意識も芽生えています。ここに、墓代行サービスのもっとも大きなメリットがあるのかもしれません。墓を将来にわたって守っていかなければならない責任。先々のことを考えるとき墓代行サービスは、良きパートナーとなる可能性があります。
代行という分野は、家事や運転など、その裾野を広げています。お墓参りや墓掃除も、そのメリットを考えると、今後ますます広がっていくのではないでしょうか。

※参考資料 「お墓参り代行サービス」についてのアンケート調査「全国石製品協同組合」より

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