もし、蜂の巣を見つけたらどうすればいいですか?
第2回(全3回)

ハチの巣を見つけた時の対処に関して

ハチの駆除、巣の撤去。 素人には、リスクが大きすぎます。

最初にご忠告から。今回は、ハチやハチの巣の駆除に関する方法をお伝えしますが、あくまでも、一般論として、知識としての情報です。
危険を伴うことなので、もしもお宅や近隣でスズメバチやその巣を見つけたら、専門の業者に依頼することをお勧めします。
毎年のように、死に至るケースさえ、報道されています。 とにかく、不用意に近づかないでください。

第1回 ハチの種類と危険な時期
第2回 ハチの巣を見つけたらどうする?
第3回 ハチの巣を駆除する業者選び

スズメバチの傾向と対策

スズメバチの被害は毎年のように、マスコミでも報じられています。

アナフィラキシーショックで死亡する例が報告されるなど、もっとも恐れられているハチです。攻撃性も強く、絶対に巣には近寄らないことが大切。では、攻撃されないようにするために、何をすればよいのでしょう。
一般的には、黒や色の濃いものを攻撃すると言われています。天敵であるクマの色に反応するためだいう説もあります。スズメバチやその巣をみつけたら、帽子などで髪を隠したり、明るい服を着るなど、刺激しないこと。また、大きな声や音をにも反応することがあるので、静かにすることも大切です。
スズメバチの仲間には、家の軒下や木の枝など、開放的な空間に巣を作る種、あるいは、屋根裏など閉鎖的な空間に巣を作る種、また、その両方に巣を作る種がいます。つまり、決めてかからず、どこに巣を作るのか、日頃から観察しておきましょう。

昼はハチの活動的な時間帯。

ハチの種類を見分けておくことも、大切なポイントですが、素人にはさっぱりわかりません。簡単な見分け方をお教えします。

じつは、巣のある場所や巣のカタチにヒントがあるのです。
たとえば、球形でまだら模様のついた巣は、キイロスズメバチの巣。とっくりを逆さまにしたような小さな巣なら、コガタスズメバチ。地中の穴を利用した巣は、オオスズメバチ、クロスズメバチの巣など、この特徴を手がかりに、ハチの種類を特定できるかもしれません。
そして、いよいよ、ハチの駆除、ハチの巣の駆除となるのですが、これは専門の業者に依頼することがベストです。しかし、どうしても緊急を要する場合などでご自身で行わなければならないのなら、万全の態勢で臨む必要があります。特に、昼はスズメバチの働き蜂がエサを求めて飛び回るので、より攻撃的になっているので、注意が必要です。

駆除のために必要な道具とは。

身を守るために、ハチの巣の駆除に必要な道具は、ハチ専用の殺虫剤、防護服、長靴、手袋、顔を隠すアクリルやメッシュ、ヘルメット、長い棒、そしてゴミ袋など。万全の装備ができたら、ハチが活動的ではない、夜や雨の日に決行しましょう。

巣から3メートル以上離れた場所から巣へ殺虫スプレーを噴射。この時ハチが飛び始めても、そのまま作業を続けることがポイントです。
そして、ハチの動きが静かになったことを確認したら、巣に近づいて巣全体にスプレーを噴射。羽音が聞こえなくなったら、長い棒で巣を取り除きます。最後に、巣をゴミ袋に入れて、終了です。
ご自身で駆除をする場合に、ひとつ重要な注意点を。それは、香りです。ハチは嗅覚が発達していて、強い香りや甘い香りに寄ってくる習性があります。だから、ヘアスプレーや整髪剤、ジュースの空き缶のにおいや香水の香りには、敏感。駆除作業する時には、気をつけてください。そしてもしも、刺されてしまったら、刺された箇所に水道水を流しなが ら、毒を絞り出しましょう。さらに、腫れがひかない場合には、病院で診察を受けましょう。
ちなみに、殺虫剤ですが、フマキラーから「ハチアブバズーカジェット」という商品が出ています。問い合わせて注意点などを尋ねてみると、「1㎡当たり10秒ほど噴射するのが効果的です。ただし必ず逃げ道を確保して使用してください」とのことでした。また、「ハチそのものに効くもはもちろん、巣作り防止にも効果があります」とも教えていただきました。

一般市民の皆さんでは、戦えません。 ハチの駆除、巣の撤去は、専門家に任せましょう。

ハチの駆除、巣の撤去。専門の業者は全国各地で活躍しています。裏返せば、それだけ需要があるということです。ハチは、知識もなく近づくと、とても怖い存在なのです。

たとえば広島市をはじめとする広島県内の自治体では、専門の業者の情報を紹介する取り組みなども行っています。
一般の市民の皆さんがハチ退治、となると、やはり恐怖心も大きいでしょう。初心者ならなおさら不安でいっぱいのはず。餅は餅屋。ここは専門業者に依頼することが、得策です。というわけで、次回は、専門業者へ依頼する際のポイントなどをお伝えします。

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