2025.06.15
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2025.07.01
たとえば、遠く離れた地域に両親が住んでいて、久しぶりに実家に帰ったとき、モノがあふれかえっていたり、散らかっていたりすることはありませんか?
それは、単なる片付けの問題にとどまらず、将来、遺品整理という大きな課題につながる可能性があります。
この夏、帰省などで実家に足を運ぶ予定がある方は、「生前整理」や「遺品整理」という視点から、今の実家を見直してみる良い機会かもしれません。
親が高齢で、なおかつ一人暮らしという状況は、もはや珍しいことではありません。
両親が健在であっても、いずれ「遺品整理」という避けられない課題に直面する日が来ます。きっと皆さんも、心のどこかでそのことを意識したことがあるのではないでしょうか。
「思い立ったが吉日」という言葉があるように、この夏の帰省をきっかけに、実家の現状を見直してみることをおすすめします。今回のブログでは、実家の片付け、そして将来を見据えた遺品整理について、ポイントをわかりやすくご紹介します。
もちろん、脅かすつもりはありません。しかし、現在は元気なご両親も、いずれ必ずその時は訪れます。そのとき、実家は空き家になるか、健康上の理由で施設への入居となる可能性もあります。そうなると、ご兄弟や親せきのサポートが得られない限り、家の管理や片付けは皆さんの責任となります。
もし片付けが進まないまま空き家状態が長引けば、管理費や固定資産税といった金銭的な負担に加えて、遠方から通う体力や気力も消耗してしまいます。だからこそ、親が健在なうちに片付けを進めることは、不動産をスムーズに活かすための最善策といえるのです。
モノが増える実家のカラクリ――「死蔵品」と「広さ」のワナ
たとえ親が一人暮らしでも、実家のモノが増えていると感じる理由には「死蔵品」が関係しています。かつての大家族の名残で、人数分のふとんや食器などがそのまま残っており、そこに一人暮らし用のモノが追加されていく…。このようにして、モノは増えていきます。
さらに、実家が広いと、余ったスペースにモノを収納してしまいがちです。「収納できるから増える」という悪循環に陥ってしまうのです。
こうして増えたモノを整理するのは簡単なことではありません。しかし、いずれ必ず誰かがやらなければならないこと。思い出や価値を知るご両親が元気なうちに整理を始めることには、大きなメリットがあります。
片付けを始める前に心得ておきたいのは、「実家には親の歴史と人生が詰まっている」ということです。
たとえ親子であっても、踏み込んではいけない一線があることを理解する必要があります。これを忘れると、ときには家族間のいさかいに発展してしまうこともあります。
まずは、親が片付けに納得することが第一歩。納得を得やすい理由としては、防災の観点が挙げられます。「地震対策のため」と伝えると、比較的スムーズに話が進むことが多いです。
実家の片付けは、事前準備も大切です。
たとえば:
•粗大ゴミの受付時間や分別ルールを調べておく
•作業に必要な道具(ハサミ、軍手、ガムテープなど)を揃える
といった準備をしておくと、作業もスムーズに進みます。
そして、実際の片付けで最もハードルが高いのが「思い出の品」です。親にとって大切な思い出が詰まったモノは、簡単には処分できません。そこでおすすめなのが「後回しにする」という選択。まずは、整理しやすいエリアやモノから取りかかることで、徐々に片付けに慣れ、「思い出の品」にも手をつけやすくなります。
親にとっては、実家にあるモノすべてが「必要なモノ」であり「将来使うかもしれないモノ」です。そのため、たとえば「数秒で要・不要を判断してもらう」ようにすると判断がしやすくなります。断捨離にも通じる方法で、決めかねたモノは「一時保管」として段ボール等に入れておき、後日改めて見直すという方法も効果的です。
長年暮らしてきた我が家を片付けるのは、親にとって精神的にも負担が大きい作業です。
しかし、将来を見据えたとき、実家に住み続けるにせよ、施設に入るにせよ、片付けは避けられません。
そんなときに活用したいのが「片付けサービス」です。
片付けサービスを利用するメリットは、体力的な負担が減ること、そして大切なモノの選別に集中できることです。
自治体によっては粗大ゴミの持ち込みが低料金で可能だったり、高齢者世帯向けの優遇措置がある場合もあります。まずは処分したいモノを把握し、最寄りの清掃局などに問い合わせてみましょう。
片付けサービスには、大きく分けて2つのタイプがあります:
① 収納・仕分けアドバイザー
クローゼットやキッチンなど、エリアを絞って依頼主と一緒に片付けを行います。暮らしやすさの視点で整理を進めるため、女性モノ(服・宝飾品など)の片付けにも向いています。
② 廃棄物処理業者
生前整理・遺品整理に特化し、実際の廃棄作業まで対応してくれます。中には買取査定を行ってくれる業者もあります。
「片付けをするかどうかは、まだ決めていないけれど…」
そんな方でも、まずは一度、ご相談ください。
この夏、帰省の際に、将来を見据えた会話を親御さんとしてみることから始めてみませんか。