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ハチの種類と危険な時期
ひと言にハチといっても数多くの種類がいて、一概にすべてが人に害を与えるわけではありません。
しかし、攻撃的な時期もあり、危険な存在でもあります。特にハチの巣が家の周囲にあると、気が気でないと思います。そこで敵を知ることからというわけで、ハチの生態から安全な駆除の方法まで、シリーズでお伝えします。
第1回 ハチの種類と危険な時期
第2回 ハチの巣を見つけたらどうする?
第3回 ハチの巣を駆除する業者選び
スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチが、人を刺すハチとしてよく知られています。これらのハチは、日本全国に生息しています。それぞれの特徴や活動時期について、見てみましょう。
まず、もっとも恐ろしいハチの代名詞が、スズメバチ。春に女王バチが巣作りを始めて、7月ごろから巣の中の働きバチが羽化。これに合わせて、巣も大きくなっていきます。中でも、キイロスズメバチの巣には働きバチ数千匹にもなるといわれていて、活動が活発な時期には、けっして巣に近づいていけません。
スズメバチにもいろいろな種類がいて、それぞれに、もっとも危険といわれる時期をお教えします。オオスズメバチは8月から10月、コガタスズメバチは7月から10月、ヒメスズメバチは8月から9月、そしてキイロスズメバチが7月から10月と言われています。まさに、これからの季節が、スズメバチの被害の本番を迎えることになるのです。
スズメバチ以外のハチの特徴もお伝えしておきましょう、 アシナガバチがもっとも凶暴になるのは7月から8月。
もっとも刺される被害が報告されているのは、8月です。新しい女王バチが羽化して、巣が大きくなっていくのが、この時期なのです。種類別にもっとも危険な時期を見てみると、セグロアシナガバチが6月から8月、キアシナガバチが7月から8月、フタモンアシナガバチも6月から8月と言われています。
一方、ミツバチは、夏は休んでいる季節で、比較的涼しい早朝や夕方に花粉や蜜を集めるという行動をとっています。ミツバチが冬の準備をはじめる秋、10月ごろから花粉や蜜が少なくなり、攻撃的になります。
さて、広島県をはじめとした中国地方にも当然、多くのハチが生息しています。
とても危険なスズメバチですが、日本には6種類も存在しているという報告があります。2018年の日本昆虫分類学会大会では、「中国地方におけるチャイロスズメバチの分布拡大」という研究報告がありました。
チャイロスズメバチの体長は、働き蜂やオス蜂で1.5〜2.5cm、女王蜂で3〜5cm。からだの色に特徴があり、チョコレートのような色をしています。全身がチョコレート色で、おなかの部分だけが黒なら、チャイロスズメバチかもしれません。このチャイロスズメバチが、勢力を拡大して、広島県西部、廿日市市で発見されたという報告でした。
巣を丸ごと乗っ取り、女王蜂を殺して、しばらく共生を続け、新しい女王蜂となって、自分の子供を育てさせるという珍しい特性があります。そして、何より恐ろしいのは、非常に強い毒を持っていること。その痛みは、オオスズメバチ以上とも言われるほど。しかも襲いかかるほど狂暴で、絶対に近づいていけません。刺すだけでなく空中から毒液を噴射することもあり、目に毒が入ると最悪の場合、失明する恐れもあるそうです。
ハチは怖いもの。確かにそのとおりなのですが、無条件に人を刺すわけではありません。少し気をつけるだけで、被害を受けずに済むこともあるのです。その方法の一部をご紹介しておきます。
たとえば、巣のそばで大きな音や声を発するを、ハチを刺激していまします。ハチの巣があることを知っているなら、静かに通り過ぎましょう。
ハチは、黒に反応する習性があると言われています。一説によると、天敵であるクマが黒いことによるということだそうです。また、ハチは嗅覚が発達していて、香りの強いものに近寄ってくる習性があります。香水やヘアスプレーなど身体につけるものや飲料のペットボトルの匂いにも反応します。それでも、もしも、ハチが刺そうとしてきたら、手で振り払うのではなく、からだを地面などに伏せることが大切です。そして、ハチが去ったのを確認してから、急いで逃げましょう。
次回は、実際にハチの巣を見つけたら、どうすれば良いのか。役立つ情報をお届けしたいと思います。